独文解釈の秘訣 - 大学入試問題の徹底的研究

独文解釈の秘訣―大学入試問題の徹底的研究 (1) 独文解釈の秘訣―大学入試問題の徹底的研究 (2)

概要

その名の通り、大学の入試問題を通じて、ドイツ語の読解力を鍛えるための参考書です。

長所

とにかく、解説が詳しいです!

参考書というのは、解説を読んでも「?」となって、良く分からない、なんてこともありますが、この教材は、そういったことが、ほとんどありませんでした。(少なくとも、私には)

これは、参考書として、素晴らしいことだと思います!

問題も、1巻、2巻、合わせて、100題あり、ドイツ語を読む上で、引っかかりやすいポイントを、かなり網羅していると思います。

また、例文が、文章として面白くて、取り組むのに苦にならないのも大きいです!

「初級文法を終えて、さらに、ドイツ語の読解力を高めたければ、これ!」という感じの、素晴らしい参考書です!

短所

ほとんど、短所が見当たらないような、素晴らしい作品だと思いますが、強いて言えば、出版が、1978年で、少し、時代を感じるというか、内容が古いところがあることでしょうか。

例えば、1巻の68ページには、

Eine Frau, die keine Kinder hat, ist unglücklich.
子供がないような女は不幸だ。

というような、古臭い価値観の例文が出てきたり、1巻の106ページには、放射線のことが、輻射線(ふくしゃせん)と書いてあったりします。

ただ、「昭和のこの頃は、放射線のことを輻射線と言っていたのかあ」と、むしろ興味深く読むこともできます。

ちなみに、私は、「18世紀後半くらいから20世紀前半くらいまでのドイツ語文学を、原書で楽しめるようになりたい!」というのが、ドイツ語を勉強している動機ですので、新正書法などの新しい内容ではないほうが助かるのですが、「最新のドイツ語を学びたい!」という方には、本書の古さは、短所になるかもしれません。

私の感想

とにかく、素晴らしいの一言です!

私が、英語学習の時に取り組んで、英語力が大幅にアップした、伊藤和夫先生の、ビジュアル英文解釈 (Part1)ビジュアル英文解釈 (Part2)英文解釈教室 改訂版、という教材があります。

そして、本書は、これらのドイツ語バージョンと言った感じで、本書に取り組んで、大幅に、ドイツ語の読解力がアップした実感があります!

私は、1巻も2巻も、今のところ(2018年07月11日現在)、両方2ターン終えました。(2ターン目は、読むだけで和訳は作っていません)

まだ、たった2ターンやっただけなのに、早くも、かなりの効果を感じていますので、私は、少なくとも、あと5ターンはやろうと思っています!

以下のような(以下の文章は、2巻の89ページに出てきます)、言葉を学ぶ上で、大事なことも、色々本文に出てきて、ドイツ語に限らず、外国語学習に取り組む上で、参考になるところも多いです。

......は誤りであると割り切ることもできない。言葉は生き物であり、必ずしも理論通りにはゆかないのである。

重要事項は、何度も繰り返し出てきますので、記憶の定着に役立ちますし、本当に、ドイツ語学習マストアイテムと言っていい、素晴らしい作品です!