文のパターン

ドイツ語の動詞は、英語の「be動詞」や、フランス語の全ての動詞などと同様に、主語によって変化します。

そのような変化を「動詞の人称変化」と呼び、文の中で、そうした人称変化をしている動詞を、「定動詞」と呼びます。

そして、ドイツ語の文は、「定動詞の位置」と主語や目的語の並べ方を、「定形正置」「定形倒置」「定形後置」と呼ばれる、3つのパターンに分けることが出来ます。

定形正置

 Ich liebe dich.
 I love you.

「主語 + 定動詞」のパターンです。
ドイツ語では、「定動詞が文の要素の2番目に来る」というのが大原則です。
そして、このパターンは、その典型で、この場合でも、主語「Ich」の次に動詞「liebe」が来ているのが分かると思います。

定形倒置

 Liebst du mich?
 Do you love me?

 Dich liebe ich.
 It's you that I love.

 Heute bin ich frei.
 Today I am free.

このパターンは、定形正置の、主語と定動詞が入れ替わったものです。

一つ目の例文では、疑問文を作っています。
英語と違うのは、「do」のような助動詞を必要としないことで、ただ、主語と定動詞を入れ替えるだけで、疑問文を作ることが出来ます。

二つ目の例文、これは、強調したいものを文の先頭に持ってきています。
これは、意味的には英語の強調構文に似ています。
強調したい語句が文の先頭に来た場合、定動詞が2番目という原則を守り、そのあとで主語が来る事になります。

三つ目の例文では、時を表す副詞「Heute」が文の先頭に出て、主語「ich」と動詞「bin」が倒置しています。
副詞句が文の先頭に来た場合、定動詞が2番目という原則を守り、そのあとで主語が来る事になります。

英語でも「No sooner had I 〜」という表現があり、時を表す副詞句「No sooner」が文頭に来て、主語「I」と動詞「had」が倒置していますが、それとよく似ています。

定形後置

 Ich bin glücklich, weil ich dankbar bin.
 I am happy because I am grateful.

従属節(ドイツ語では副文と言います)の定動詞は、文の一番最後に来ます。
それが、このパターンです。
英語でいうと「am」に当たる「bin」が、「weil(because)」節の中で、一番最後に来ているのが分かると思います。

最後に

こんな感じで、ドイツ語は「定動詞の位置が重要」で、主語や目的語などは、色んな場所に来るということを理解しておけば、初心者のうちは十分だと思います。