英語の文型との比較

英語では、S(主語)、V(動詞)、O(目的語)、C(補語)の並べ方で、文の意味が決まり、その5つのパターン、いわゆる5文型がありました。

これに対して、ドイツ語は、主語と動詞の位置が入れ替わったり(定形倒置)、動詞が文の一番後ろに来たり(定形後置)して、英語ほど、並び方が重要ではありません。

ただ、それでも、英語の5文型に似た並び方になる場合も結構あり、そのパターンを知っておくことも、ドイツ語の文の構造を理解する助けになると思います。

そこで、ここでは、英語の5文型に似た並び方になる場合を、見て行きたいと思います。

SV

 Gott existiert.
 God exists.

英語の第1文型に当たる「主語 + 動詞」の文です。
この場合はそっくりですが、ドイツ語では、SVの文でも、副詞が先頭に来たりすると、主語と動詞の位置が入れ替わったり(定形倒置)、副文では、動詞が文の一番後ろに来たり(定形後置)するので注意が必要です。

SVC

 Ich bin eine Katze.
 I am a cat.

英語の第2文型に当たる「主語 + 動詞 + 補語」の文です。
ただ、英語の「補語(名詞の場合)」は、ドイツ語では「名詞の1格」に当たります。
名詞の格変化について、詳しくはコチラ

SVO

 Ich liebe die Freiheit.
 I love freedom.

英語の第3文型に当たる「主語 + 動詞 + 目的語」の文です。
ただ、英語と違うのは、ドイツ語では、動詞によって次に来る目的語の格が異なり、この文型では、2格、3格、4格、の目的語が来ることがあります。

「lieben」は、4格の目的語を取る動詞ですので、「die Freiheit」と、4格になっています。
冠詞について、詳しくはコチラ

SVOO

 Sie gibt ihm einen kuss.
 She gives him a kiss.

英語の第4文型に当たる「主語 + 動詞 + 目的語1 + 目的語2」の文です。
第3文型と同様、英語と違うのは、ドイツ語では動詞によって、次に来る目的語の格が異なることです。

「geben」は、「3格目的語に、4格目的語を、与える」という意味ですが、
例えば、「fragen」は、「4格目的語に、4格目的語を、質問する」という意味になります。

SVOC

 Ich finde ihn süß.
 I find him cute.

英語の第5文型に当たる「主語 + 動詞 + 目的語 + 補語」の文です。
第3、4文型と同様、英語と違うのは、ドイツ語では動詞によって、次に来る目的語の格が異なることです。
「finden」は、「4格目的語を、〜だと思う」という意味になります。

最後に

ここまで見てきましたが、上でも書きました通り、英語の5文型に似た文があるというだけで、厳密には、ドイツ語は、こうした分類がされるわけではありません。

ドイツ語では、定動詞以外の文の要素の順番は、色々なパターンがあるからで、結局は、「文型」というよりは「語彙」として、「その動詞が、何格の目的語を取るのか」を覚えていくしかないと思います。

英語でも、「smell」「sound」などは第2文型「SVC」を取る動詞、「find」「call」などは第5文型「SVOC」を取る動詞と、文型が動詞によって決まりますが、そんな感じです。