副詞

副詞とは、形容詞の働きをする語句、副詞の働きをする語句、動詞の働きをする語句、または文全体を、修飾することが出来る単語です。

形容詞を修飾

 Sie ist sehr schön.
 She is very beautiful.

「sehr」は「とても」という意味の副詞で、形容詞「schön」を前から修飾しています。

副詞を修飾

 Sie sind viel zu schön.
 They are far too beautiful.

「viel(far)」も「zu(too)」も副詞ですが、「zu」は形容詞「schön」を修飾しているのに対し、「viel」は副詞「zu」を修飾しています。
このように、副詞は副詞を修飾することもできます。

動詞を修飾 - 定形正置

 Sie singt schön.
 She sings beautifully.

 Sie kann schön singen.
 She can sing beautifully.

上の1番目の例文では、「singt ← schön」と、「schön」という副詞が、後ろから動詞「singt」を修飾しています。
これが一番典型的なパターンです。

上の2番目の例文では、「schön → singen」と、「schön」という副詞が、前から動詞「singen」を修飾しています。
ドイツ語は、動詞が2つ以上ある時、2つ目の動詞は文末に回るため、このように、副詞の働きをする語句が枠構造の中域に来て、前から文末の動詞を修飾するパターンもよくあります。

ちなみに、英語では、主語と動詞の間に副詞を入れて、「She beautifully sings」のような語順になることもありますが、ドイツ語では、「定動詞は文の要素の2番目に来る」というのが原則ですので、主文で「Sie schön singt」はNGです。

ただ、副文で「定形後置」になるときは、「接続詞 + 主語 + 副詞 + 動詞」のような語順になることはあります。(例えば、「Wenn sie schön singt」など)

動詞を修飾 - 定形倒置

 So schön kann sie singen.
 So beautifully she can sing.

文のパターンでも触れましたが、副詞を表す語句が文の先頭に来た場合、ドイツ語では「定形倒置」になることが、要注意です。

英語でも「Here comes the sun!」などと、「here」が文頭に来たときに、主語と動詞がひっくり返って倒置になる文がありますが、感覚はこれに似ていると思います。

ドイツ語では、例外を除いて、「定動詞は文の要素の2番目に来る」というのが原則ですので、副詞を表す語句が文の先頭に来た場合、定動詞が次に来ます。

英語では、副詞は、SVOCのいずれにもなれないため、文の要素に含めませんが、ドイツ語では、少なくとも文の要素の「順番」としては、副詞を表す語句を文の要素に含めます。

つまり、副詞を表す語句が先頭に来た場合は、副詞を表す語句が文の要素の1番目になり、2番目に定動詞が来ることになります。

文全体を修飾

 Glücklicherweise spreche ich Englisch.
 Fortunately I speak English.

このように、「Glücklicherweise(Fortunately)」は文全体を修飾しています。

英語では、文全体を修飾する副詞は、「it is 〜 that」の文に書き換えられると習ったと思いますが、そのパターンです。

最後に

以上が、副詞の基本的な用法で、文頭に副詞が来たときに定形倒置になることを押さえておけば、初心者のうちはOKだと思います。
形容詞と違って語尾が変化しないので、使い方は、英語とほとんど同じだからです。