不定詞

文の中で、人称変化する動詞を定動詞と呼び、変化せずに原形のまま使われる動詞のことを、不定詞と言い、助動詞と一緒に使われるほかにも、様々な用法があります。

また、ドイツ語には「zu不定詞」と呼ばれる用法があり、英語の「to不定詞」とよく似ています。

不定詞 - 名詞的用法

 Sehen ist Glauben.
 Seeing is believing.

ドイツ語の名詞は全て頭文字を大文字で書きます。
そして、動詞の頭文字を大文字で書いて、名詞のように使うことが出来ます。

フランス語でも、動詞の不定形を名詞のように使うことが出来ますが、それと同じです。

英語では現在分詞を、動名詞として、名詞のように使う用法がありますが、ドイツ語では、不定詞を使います。

zu不定詞 - 名詞的用法

 Bücher zu lesen ist ein Vergnügen.
 To read books is a pleasure.

 Es ist ein Vergnügen, Bücher zu lesen.
 It is a pleasure to read books.

英語は「to + 不定詞 + 〜」の形になりますが、ドイツ語では「〜 + zu + 不定詞」の形になります。

上の1番目の例では、zu不定詞句「Bücher(books) zu(to) lesen(read)」が主語になっている、名詞的用法です。

上の2番目の例のように、非人称の「es」を主語にした言い方もできます。
英語の形式主語「it」にそっくりなので、理解するのは難しくないと思います。

また、英語と違い、ドイツ語の「zu不定詞」は、文頭に来る場合や、zu不定詞が短い場合を除いて、zu不定詞句を「,」(コンマ)で区切ります。

zu不定詞 - 形容詞的用法

 Er hat die Fähigkeit, unsichtbar zu werden.
 He has the ability to become invisible.

この例では、zu不定詞句「unsichtbar(invisible) zu(to) werden(become)」が「die Fähigkeit(the ability)」という名詞を後ろから修飾している形容詞的用法です。

zu不定詞 - 副詞的用法

 Ich lebe, um mich zu amüsieren.
 I live to have fun.

 Er kann lachen, ohne zu lächeln.
 He can laugh without smiling.

 Sie liest ein Buch, statt fernzusehen.
 She reads a book instead of watching TV.

※「× lese → ○ liest」Ich habe es korrigiert! Danke schön!

副詞的な用法は、前置詞と一緒に使われます。

「um + zu + 不定詞」は、「〜するために」といった意味になります。
上の1番目の例のように、再帰動詞の「zu不定詞」は「〜 + sich + zu + 不定詞」の形になります。

「ohne + zu + 不定詞」は、「〜することなしに」といった意味になります。

「statt + zu + 不定詞」は、「〜する代わりに」といった意味になります。

上の3番目の例のように、分離動詞の「zu不定詞」は、前綴りの後に「zu」を付けます。
「fernsehen(テレビを見る)」という分離動詞の前綴り「fern」の後に「zu」が入っているのが分かると思います。

最後に

「haben」の目的語に「zu不定詞」が来ると、英語でいう「have to 〜(〜しなくてはならない)」の意味になったり、「sein」の目的語に「zu不定詞」が来ると、「〜されなくてはならない」の意味になったり、他にも様々な用法がありますが、これも、「文法」というより「語彙」の問題になるので、語彙を増やす段階で覚えて行けばいいと思います。