話法の助動詞

英語の「can」「must」などに当たる、「können」「müssen」などは、ドイツ語では「話法の助動詞」と呼ばれます。
英語と違うのは、人称変化する事と、複数の助動詞を一緒に使える事、単独でも使える事、そして、過去分詞を持ち、完了形にもなり得る事です。

können

 Sie kann gut tanzen.
 She can dance well.

英語で「can」に当たる「können」は、以下の表ように変化します。
枠構造」でも触れましたが、「助動詞 + 不定詞」として使う場合は、2個目の動詞は、文の最後に持ってきます。
この例では、「tanzen(踊る)」という動詞が最後に来ています。

können
直説法現在形
ich kann wir können
du kannst ihr könnt
er/sie/es kann sie/Sie können

müssen

 Er hat es tun müssen.
 He had to do it.

 Sie muss gefurzt haben.
 She must have farted.

 Er muss gut tanzen können.
 He must be able to dance well.

英語で「must」に当たる「müssen」は、以下の表ように変化します。
「しなければならなかった」の意味で使いたい時は、「müssen」を現在完了形に、
「だったに違いない」の意味で使いたい時は、「müssen + 現在完了」になります。

現在完了でも、助動詞として不定詞と一緒に使われる場合は、過去分詞ではなく、不定形になります。
上の1つ目の例でも、過去分詞「gemusst」ではなく、不定形「müssen」になっているのが分かると思います。

また、助動詞を一緒に使うこともできます。
上の3つ目の例でも、「muss」と「können」が一緒に使われているのが分かると思います。

müssen
直説法現在形
ich muss wir müssen
du musst ihr müsst
er/sie/es muss sie/Sie müssen

mögen

 Ich habe sie gemocht.
 I liked her.

英語で「may」に当たる「mögen」は、単独で使われると「〜が好き」という意味になり、以下の表ように変化します。

このように、話法の助動詞は、他の動詞が続かずに、単独で使われることもあります。
その場合は、現在完了形は、過去分詞を使います。
上の例でも、「gemocht」になっているのが分かると思います。

mögen
直説法現在形
ich mag wir mögen
du magst ihr mögt
er/sie/es mag sie/Sie mögen

最後に

他にも、話法の助動詞はあり、色々な用法がありますが、これはもう、「文法」というより「語彙」の問題なので、初心者のうちは、上記のような基本を押さえておけば十分です!