過去

ドイツ語では、過去のことは、ほとんど現在完了で表されます。
また、フランス語では、複合過去は、過去のある一点を表すのに対し、半過去は、過去に継続していたことを表しました。
それに対して、ドイツ語では、現在完了形と過去形を、意味的には、そこまで区別しないようです。

規則動詞

 Ich liebte meine Tante.
 I loved my aunt.

過去基本形は、「語幹 + te」で作り、人称変化は以下の表のようになります。
見てみると、語尾の変化は、一人称単数「ich」と、三人称単数「er/sie/es」に、「e」が付かないだけで、あとは、現在形と一緒ですね。

上の例では「lieben」の語幹「lieb」に「te」を付けて「liebte」という形になっているのが分かると思います。

規則動詞「語幹 + en」
直説法過去形
ich 過去基本形 wir 過去基本形 + en
du 過去基本形 + st ihr 過去基本形 + t
er/sie/es 過去基本形 sie/Sie 過去基本形 + en

「sein」

 Sie war ein Engel.
 She was an angel.

「sein」の場合は、現在完了よりも過去形で、過去のことを表すのが一般的です。
人称変化は不規則で、以下のようになります。

sein
直説法過去形
ich war wir waren
du warst ihr wart
er/sie/es war sie/Sie waren

「haben」

 Wir hatten eine großartige Zeit.
 We had a great time.

「haben」も、「sein」と一緒で、現在完了よりも過去形で、過去のことを表すのが一般的です。
人称変化は不規則で、以下のようになります。

haben
直説法過去形
ich hatte wir hatten
du hattest ihr hattet
er/sie/es hatte sie/Sie hatten

「werden」

 Er wurde geliebt.
 He was loved.

受動態の「werden」も、「sein」「haben」と一緒で、現在完了よりも過去形で、過去のことを表すのが一般的です。
人称変化は不規則で、以下のようになります。

werden
直説法過去形
ich wurde wir wurden
du wurdest ihr wurdet
er/sie/es wurde sie/Sie wurden

最後に

基本は以上で、あと、不規則動詞の人称変化は、「文法」というより「語彙」として、その都度、覚えていくしかないですね。

日常会話では、ほとんど出てこないそうですが、はじめにでも書きました通り、「ドイツ語文学を原書で楽しめるようになりたい!」というのが、私がドイツ語を勉強している一番の動機ですので、このサイトでは、小説でよく使われるというこの過去形は、しっかり押さえておきたいと思います!