接続法I式(接続法現在)

ドイツ語には、「接続法」と呼ばれる形があります。
そして、ドイツ語の接続法は、接続法I式(接続法現在とも)、接続法II式(接続法過去とも)の二つに分かれます。

接続法I式は、要求話法、間接話法、接続法II式は、仮定法、を表します。

要求話法では、その要求が実行されるまでは事実ではなく、
間接話法では、「〜とかいう話だ」といった感じ、
仮定法は、「だったらなあ〜」という感じで、

簡単にいうと、接続法は「事実とは断定できない事」を表す時に使われる用法です。

そして、このページでは、接続法I式(接続法現在)を扱います。
規則動詞の人称変化は次のようになります。

規則動詞「語幹 + en」
接続法現在形
ich 語幹 + e wir 語幹 + en
du 語幹 + est ihr 語幹 + et
er/sie/es 語幹 + e sie/Sie 語幹 + en

要求話法

 Gott sei mit dir!
 God be with you!

命令法は、二人称に対しての要求ですが、この接続法I式の要求話法は、三人称に対しての要求が出来ます。

英語でも、例えば「I pray that god be with you.」など、「pray、ask、requestなど + that節」で要求を表す時、that節の中の動詞が原型になる場合があり、これは「shouldの省略」などと習ったかもしれませんが、実は、この用法こそ「接続法」で、これと比較すると理解しやすいと思います。

ちなみに、「sein」の人称変化は不規則で、以下の表のようになります。

sein
接続法現在形
ich sei wir seien
du seist ihr seiet
er/sie/es sei sie/Sie seien

間接話法

 Du sagtest, du liebest mich.
 You said you loved me.

「lieben」の二人称単数直説法現在形は「liebst」ですが、上の例文では「liebest」になっていますので、接続法であることが分かります。

接続法ですので、「あなたはそう言ったけど、自分はそれを事実だとは確信していない」といったニュアンスが含まれます。

ちなみに、接続法の場合は、定型後置にはならず、定動詞は2番目に来ます。
この例でも、「du mich liebest」ではなく「du liebest mich」になっているのが分かると思います。

また、ドイツ語は、英語のように時制の一致はありませんので、接続法を過去形にする必要はありません。
そうすると、接続法II式になってしまいます。

最後に

規則動詞の場合は、二人称「du」「ihr」と、三人称単数「er/sie/es」以外の時は、直説法現在と形が同じなので、ややこしいですが、この接続法I式というのは、特に日常会話では、ほとんど使われていないそうなので、初心者のうちは、上のような基礎を頭に入れておけば、それで十分だと思います。