枠構造

原則として、ドイツ語は、定動詞(人称変化している動詞)が、文の要素の2番目に来ます。

では、動詞が、2つ以上ある時は、どうなるのでしょうか?
そこで出てくるのが、この「枠構造」というものです。

難しく聞こえますが、意外と簡単で、「1個目の動詞は、文の要素の2番目、2個目以降は、文の最後に持ってくる」というだけです。

話法の助動詞 + 動詞の不定形

 Ich kann Englisch sprechen.
 I can speak English.

英語では、「can」「speak」と続けて書きますが、ドイツ語では、「sprechen」が文の最後に来ているのが分かると思います。

こうして、1個目の動詞と2個目以降の動詞が、真ん中の要素を枠で囲うような形になるものを、枠構造と呼びます。

完了の助動詞 + 動詞の過去分詞

 Ich habe einen Geist gesehen.
 I have seen a ghost.

この例でも、「gesehen」という「sehen」の過去分詞が、文の最後に来ています。

分離動詞 + 前綴り

 Ich gehe jeden Tag aus.
 I go out every day.

ドイツ語には、「前綴り+動詞」という形をしている「分離動詞」と呼ばれる動詞があります。
そして、分離動詞が、文の要素の2番目に来る時、「前綴り」が文の最後に来ます。

この場合は、「aus/gehen(出かける)」という分離動詞で、「aus」が文の最後に来ているのが分かると思います。

「outgo」という動詞が、分離して枠構造を作り、「I go every day out.」となっていると考えると、感覚がつかめるかもしれません。

3つ目以降の動詞は?

 Der Bau wird bald fertig sein.
 The construction will be finished soon.

「wird」は英語でいう「will」の三人称単数、
「sein」は英語でいう「be」、
「fertig」は英語でいう「finished」で、
この場合は、「wird(will) 〜 fertig(finished) sein(be)」という語順になっています。

最後に

もちろん、このほかにも色々なパターンがあり、枠構造の前「前域」や後の「後域」に文章が続くこともあります。

ただ、ドイツ語には、枠構造というものがあり、上のようなパターンがあるということを知っておけば、初心者のうちは十分で、最初はややこしく感じますが、ドイツ語に触れているうちに、自然に慣れてくると思います。